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INTERVIEW

先輩インタビュー

Y・Dさん

平成23年採用

広島平和記念資料館 学芸課

Q.センターを志望したきっかけを教えてください。

 大学時代に学芸員という仕事に出会い、博物館で働きたいと思っていました。また、祖父母が被爆者で、身内を複数原爆で亡くしていたため、原爆が身近な問題でもありました。この2つの理由から資料館で働きたいと思いました。

Q.職員になった後、センターに対する見方に変化はありましたか。

 就職前に半年ほど学芸課でインターンを経験していたので、そこまで大きなギャップはありませんでした。

Q.資料の展示はどのように決めていますか。

 資料館の展示には、企画展示と常設展示の展示入替がありますが、いずれも担当者が素案を作り、他の職員・上司の意見も聞きながら作り上げます。特に企画展は、一つのテーマを掘り下げて展示するため、準備に半年~数年かかります。

Q.展示をするにあたってどんな工夫をしていますか。

 過去に生きた人々の生活感を想像できるように、また過去と現在とのつながりを感じられるように、展示手法や解説文を考えます。また、幅広い年代の方が理解できるよう、できるだけ短く、易しい言葉で解説を書くよう努力しています。

Q.ご自身が手がけた展示の内容とそれに対する思いについて具体的に教えてください。

 本館「魂の叫び」コーナーでは、原爆で亡くなった方が生前書いていた手紙や遺書、日記を常設しています。当時の人々の生の言葉を伝える貴重な資料です。厳しい状況でも失われなかった家族への愛情や、原爆によって未来が絶たれた若者の悔しさを、資料を通じて感じ取っていただければと思います。

Q.産休・育休を取得しようと思った際に不安はありましたか。それをどうやって解消しましたか。

 産休・育休を経て子育てをしながら働く職員は多いので、不安はあまりありませんでした。

Q.仕事以外の時間はどのように過ごしていますか。

 いつかまた気心知れた仲間とビールを飲める日を夢見ながら、育児、家事に奔走しています。早朝子どもが起きる前に好きな本を読む時間が心の栄養剤です。

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